ポーカー界には、その他多くのスポーツと同じくワールドクラスのプレイヤーが存在します。サッカーでいうクリロナやメッシのようなプレイヤーです。
ここでは、普段あまり見る機会の少ない世界のトッププロをご紹介します。もし興味を持ったプレイヤーを見つけたら、Youtubeで彼らのプレイを見るだけでも面白いです。(全く参考にはならない事が殆どですが)

デンマーク出身のトッププロです。彼は3回のWPT (World Poker Tour)優勝、WSOPブレスレットを1つ獲得等の実績があり、非常に成功しているポーカープレイヤーの1人です。また、ポーカープレイヤーになる前はワールドクラスのバックギャモンプレイヤーかつテニスのジュニアチャンピオンでした。
彼の特徴はごりっごりのルースアグレッシブプレイヤーという事です。ポジションなんて気にしない!ましてやハンドなんてもっと気にしない!といった狂気を持っています。
しかし、彼はプリフロップはワイドに参加しますが、フロップ以降は相手のハンドの強弱をしっかりと感じ取り、適切なアクションを起こします。
現代ポーカーではこのアグレッシブすぎるスタイルを揶揄される事もあるそうですね。
私の好きな動画があるのでご紹介します。彼の狂気が詰まったプレイを是非見てみてください!特に17:00からのハンドは意味不明です(笑)
フィル・ヘルミュース (Phil Hellmuth Jr.)

アメリカ出身のプロポーカープレイヤーです。15回もWSOP優勝を経験しているプレイヤーで、彼よりもブレスレットを獲得しているプレイヤーは1人もいません。なんと世界大会の最多入賞、最多優勝、最多ファイナルテーブル進出という記録を持ちます。
また、2007年にポーカープレイヤーの憧れである殿堂入りを果たしています。
もちろん、これだけ実力があり有名だと、YoutubeでPokerと調べるだけで彼の映像集はすぐ見つかります。
彼の一番の特徴は、バットビートを食らった後、相手を徹底的にこき下ろすという事ですw
私が確認した限り、殆どの動画の内容がフィルがバットビートを食らって相手の事を徹底的に口撃するといった内容でした笑
彼は「Poker Brat」と呼ばれており、意味は「ポーカー界の悪ガキ」みたいな感じです。
彼はもともとウィスコンシン大学の学生でした。(ウィスコンシン大学は日本で言うと中堅旧帝大です)
そこでポーカーと出会い、学生の間で敵無しとなった後、ウィスコンシン大学の教授からハイレートポーカーに誘われます。もちろん、彼はそのテーブルでも無双し、遂に大学を中退しプロになります。
プロになった後はご存じの通り、24歳で史上最年少のWSOPメインイベント優勝者となります。
海外の2chの様なサイトで、AMA (Ask Me Anything)という企画にも参加していました。これは、著名人がネット掲示板で一般の質問を募集しそれに答えていくといったものです。ここでは多くのポーカーに関わる質問があり、真のトッププロの思考が少しだけですが垣間見えています。英語しかありませんが一応リンクをはっておきます。
IamA Phil Hellmuth Jr. aka the Poker Brat and I’ve won $18 million playing poker AMA!
では彼のPoker Bratっぷりがわかる動画を置いておきます。絶対にマネしてはいけませんが、海外では彼がバットビートを食らって錯乱してしまう様子はFunny momentとして捉えられていますw
ダニエル・ネグラヌ (Daniel Negreanu)

恐らくポーカー界で一番人気のあるプロではないでしょうか?ヒストリカルに最も偉大なプレイヤーの1人と各方面から言われています。
彼はカナダ出身のプロで、テーブルでの陽気なキャラクターで絶大な人気を誇っています。もちろん実力も抜きんでており、WSOP優勝を6回、WPTで2回優勝しています。
もちろん獲得賞金も莫大であり、アカウントに42億円以上あるという話は有名です。そこらの企業の純利益位を個人で所有しているってことですね、、
意外な事に彼はポーカーで成功するまでに挫折を経験しています。カナダで無敵だった22歳の彼は、満を持してラスベガスに乗り込みます。
しかし、カナダで築いたバンクロールを失い、ラスベガスからカナダに戻っています。
その後カナダでやり直し、2年後にもう一度ラスベガスに上陸します。
2回目のラスベガスでは小さいトーナメントを中心に多くの勝利を収めた後、1998年のWSOPで初出場初優勝を果たします!当時24歳だったかれはKidPokerというあだ名をつけられ、今でもこの愛称で親しまれています。
2014年にはポーカーの殿堂入りを果たし、彼は史上最も成功したプレイヤーの1人となりました。
フィル・アイビー (Phil Ivey)

世界で一番ポーカーがうまい人はだれか?という質問への答えとして、多くのプロが彼の名を上げます。もちろん彼も殿堂入りをしており、ポーカー界のタイガーウッズと呼ばれ、ポーカー地球代表みたいなプレイヤーです。
主にハイローラーのトーナメントをプレイしており、WSOPで10回優勝、WPTで1回優勝しています。その他にもオンラインポーカーにおける大規模トーナメントも複数回優勝しています。
彼はポーカー以外にも、バカラというゲームで数十億円の勝ちを収めています。彼はカードの裏面の模様がカード毎に微妙に違う事を見抜いていたのです。カジノ側ももちろんこんな古典的な手法はしっかり対策しています。しかし、本当にごくわずかな違いから彼はカードの種類を見抜いていました。
普通に考えるとこれはカジノ側のミスだとは思いますが、カジノが訴訟を起こし、アイビーに罰金を加える結果となっています。
しかし、彼は更に一枚上手です。なんせポーカー地球代表なのです。裁判所がアイビーに返済を求めた後、アイビーの口座を確認すると1ドルも入ってなかったのですw
アイビー程成功しているポーカープレイヤーの口座がゼロなんてありえません。恐らく誰にも知られていないオフショア口座等があるのでしょうが、真相は闇の中です。
他にも同じような手法で莫大な額のお金を稼いでいます。彼の被害にあったカジノは1つではないのです。
さて、犯罪の紹介の様になってしまい話が脱線しましたが、彼のポーカープレイヤーとしてのスキル・才能は恐らく地球トップでしょう。
彼の非常に有名なブラフの動画を貼っておきます。
ハンド自体は彼が勝っているのですが、アイビーがオールインした時、相手は既にチップを半分以上ポットに入れています。この状態では相手はどんなハンドでも数学的にはコールが正当化されます。しかし、彼は相手のハンドが見えているかのようにプレイしました。(もしかしたら見えてたのかもしれません)
また、彼は海外ドラマの「Suits」にも名前が登場します。
シーズン2のエピソード6で、主人公のスーパー弁護士ハーヴィーが弁護士事務所の権利を賭けてポーカーをします。
結局彼は勝利するのですが、事務所の権利を勝手に賭けた事を知ったハーヴィーの上司が、「もし相手がフィル・アイビーだったらどうしてたんだ!」と激怒します。
これからわかる通り、ポーカー界においては彼の右にでる人間はいないと認識されている事がわかりますね。。。
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