ハンドレンジとはその名の通り、相手が持ち得るハンドの組み合わせの事です。
もちろん、相手が持っているハンドは1つしかありませんが、実際には相手が何を持っているかはわかりません。
そこで、相手が持っているであろうハンドをある程度のバッファーを持たせたレンジとして考えながら戦う事になります。この後解説するハンドリーディングにおいて必要不可欠な考え方になりますので、是非理解しておきましょう。
ハンドレンジは、プリフロップ、フロップ、ターン、リバーと進んでいくにつれ、相手のアクションを含めた情報を得る事で絞られていきます。
今回はスターティングハンドのレンジを見ていきましょう。
スターティングハンドのレンジ
相手がゲームに参加するハンドの組み合わせの事です。
テキサスホールデムにおいては52枚のデッキからプレイヤーに2枚配られる為、52C2が組み合わせ総数となります。全部で1326通りあります。もちろん相手は最も弱い27等のハンドで参加したりしないでしょう。つまり、相手のスターティングハンドのレンジは1326通りよりも少ないはずです。
このハンドレンジを想定するにあたり、相手のプレイスタイルも重要になってきます。
例えば、タイトな相手がUTGからレイズした時は相手のハンドはポケットかAxであると大体予想がつきます。では大体上位5%程のハンドで参加したとしましょう。
彼のハンドレンジは以下と予想がつきます。
TT+、AJs+、AQo+
これらの組み合わせは66通り存在するので、上位4.98%のハンドレンジとなります。
一方で、タイトなプレイヤーがUTGのレイズにリレイズしたとしましょう。このときUTGのレイズにリレイズできるハンドレンジを上位2%のハンドだと想定すると、
JJ+
となります。JJ、QQ、KK、AAの組み合わせは全部で24通り存在するので、上位1.8%のハンドレンジになります
このように、相手のハンドをある程度のバッファーを持って予想するという考え方は、上級者になってからもずっと使い続ける事になるものです。初心者の内からこの考え方を練習しておきましょう。
もちろん世の中には22などのローポケットでスリーベットするプレイヤーや、AAでリンプインするプレイヤー、スーテッドコネクターで絶対にフロップみるおじさんなど、トリッキーなプレイをする相手も存在します。
重要なのは、どういった相手と対峙していて、その相手はどのようなプレイスタイルなのかを考え、相手の特徴や傾向によってハンドレンジを調整していく事です。
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