フローティングとは、2段階のブラフプレイです。フロップとターンにおいて、相手よりも強いハンドを持っていると相手に信じ込ませ、ターンでポットを獲得するプレイです。
基本的に、フロップで相手のCBをコールし(これをフロートするといいます)、ターンで相手がチェックした後ベットしてポットを獲得します。このプレイはハンドの強さを必要とせず、ブラフの1つとして捉えられますが、アクションが2段階(フロップとターン)にまたがる為、高度なブラフ技術です。
効果的なフローティング
フローティングは、上級者が頻繫にCBを打つ事を利用しています。彼らはハンドが進展したかどうかに関わらずフロップでCBを打ってきます。
このCBにコールすると、普通の強い手やモンスターハンドのスロープレイの可能性が出てくるので相手は警戒します。相手が強いハンドを作っていない限りターンで相手はチェックするため、強気のベットでポットを勝ち取ります。
フローティングはドンクベットやブロックベット同様、CBに対する大きな防御になります。しかし、相手がしっかりとヒットさせていた場合は全く意味がないので、相手のハンドを予想しながら行う事が必要です。
フローティングを成功させるためには、2つ重要な事があります。
- 1つ目は、あなたがポジションを持っている事です。ポジションがない状態でもフローティングはできますが、ポジションがある状態よりもはるかに困難です。なぜならポジションがあれば、ターンで相手のチェックを確認でき、弱みを見せた相手からポットを奪えます。もし相手がチェックしなければフォールドするだけです。ポジションがないと、CBしている相手にドンクベットしているだけで、レイズされたらフォールドせざるを得ません。
- 2つ目は、相手とヘッズアップになっている事です。複数人いるポットではだれかしらがハンドを作る確率が高く、フローティングは上手く機能しないでしょう。
それでは、フローティングの実例を見ていきます。
フローティングの実例
1ドル/2ドルの9人テーブルで、あなたはBTNでA♣Q♥を持っています。
ミドルポジションのプレイヤーが8ドルにレイズしました。あなた以外は全員フォールドし、あなたはコールしています。
フロップ(19ドル):8♠5♦J♥となり、あなたはフロップを外しました。
相手はここで16ドルのベットをしてきました。
普通であればフォールドを選択するべきですが、この相手は頻繁にCBを打ちます。
そこであなたはコールし、フロートすることにしました。
ターン(51ドル):8♠5♦J♥2♠
ターンもあなたのハンドと全くかみ合いませんが、相手がチェックしています。
あなたは、40ドルをベットし、相手はフォールドしました。
あなたは相手より強いハンドをもっているでしょうか?微妙な所だと思いますが、あなたはそこそこの大きさのポットを獲得する事ができています。
こういった状況では、相手はAKやAQ、KQのようなツーオーバーでCBを打っていたか、TTや77のようなポケットを持っていたのかもしれません。
しかし、相手からみるとあなたのハンドはAJやKJ、JJや88など、相手を打ち負かすハンドを持っているように見えます。
ベットサイズも重要です。ターンでのあなたの40ドルのベットはポットの3/4なので、相手がなにかしらのドローを持っていたとしてもオッズはあいません。
もしターンでもCBしてくるプレイヤーに対峙したとしてもフローティングは可能です。
そういったプレイヤーにはターンでリレイズし、ポットを獲得しましょう。
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