ポーカーには9つの役があります。最終的に勝利するのはもちろんより強い役を作ったプレイヤーです。
では、9つの役をそれぞれ見てみましょう!弱い順に紹介します。()内の数字は発生確率です。
ハイカードという言い方はあまり聞かないかもしれません。日本では「ぶた」や「役無し」、「ノーペア」と呼ばれます。
例えば、以下のようなハイカードがあります。
A♠K♠10♥8♣5♦
これは、Aが一番大きいランクのハイカードなので、「エースハイ」と呼びます。Kが一番大きいランクだった場合は「キングハイ」と呼ぶ事になります。
ハイカード同士の勝負においては、持っているカードをランクが高い方から並べた時、より大きいランクのカードを持っている方の勝ちとなります。
1. A♠K♠10♥8♣5♦と
2. A♠Q♠J♥10♣9♦ではどちらが強いハイカードでしょうか??
どちらもエースハイなので引き分けかと最初は思ってしまいますが、同じエースハイであった場合は、Aの次に大きいカードで勝負します。
1.のハンドはAの次に大きいカードはK、2.はQなので、1.のハンドの勝利となります。
このように、同じ役の勝負において、カードのランクで勝負を決める方法を「キッカー勝負」と呼びます。
上の例であれば、1.と2.はどちらもエースハイで同じ役だが、1.のキッカーはK、2.のキッカーはQなので、キッカーの大きい1.の勝ちという事です。
ワンペア (42.26%)
1組の同じランクのカードが存在するハンドです。
10♠10♥K♥6♣2♦
これはテンのワンペア、キッカーはキングです。
同じワンペアの勝負においては、ペアになっているカードのランクで勝負します。同じランクのペアであれば、その他の3枚のカードでキッカー勝負をして勝敗も決めます。
1. 10♠10♥K♥6♣2♦と
2. Q♠Q♥K♥6♣2♦であれば、
1.はテンのワンペア、2.はクイーンのワンペアです。カードのランクはQ>Tですので、Qのワンペアの勝ちです。
では、3. 10♠10♥K♥6♣2♦と、4. 10♠10♥A♥6♣2♦はどうでしょうか?
同じテンのワンペアですが、キッカーが違います。Aがキッカーである4.が勝ちとなります。
ツーペア (4.75%)
2つのペアが存在するハンドです。
A♠A♥6♥6♣Q♦
これはエースとシックスのツーペア、キッカーはクイーンとなります。
同じツーペア同士の勝負においては、ワンペアの時と同様カードのランクの高さで勝負します。
もし1組目のペアが同じランクのカードである場合は、2組目のペアのランクで勝負、それすらも同じであればキッカー勝負となります。
例えば、1. A♠A♥6♥6♣Q♦と2. A♣A♦8♥8♣Q♥であれば、同じエースのペアができています。
しかし、2つ目のペアが1.は6で、2.は8ですので、2.の勝ちとなります。
スリーオブアカインド (2.11%)
聞きなれない名前かと思いますが、日本でいうスリーカードです。海外のカジノでスリーカードと言っても通じないのでこの機会に覚えておきましょう。
K♠K♥K♦6♣2♦
キングのスリーオブアカインド、キッカーはシックスです。
同じスリーオブアカインド同士であれば、3枚になっているカードのランクで勝負し、一緒であればキッカー勝負になります。
また、ポーカー関連のサイトでセットやトリップスといった言葉を見かける事が多いと思います。
どちらもスリーオブアカインドの事ですが、でき方が少し違いますので解説していきます。
例えば、あなたがA♠A♥を持っていて、ボードにA♣6♥Q♠K♦10♦とでた場合、あなたのハンドはA♣A♥A♠K♦Q♠となります。
一方、あなたがQ♥6♣を持っている時に、ボードにA♣6♥6♠K♦10♦とでた場合、あなたのハンドは6♣6♥6♠K♦Q♥となります。
どちらもスリーオブアカインドですが、3枚の内2枚を自分の手元に持っている場合はセット、3枚の内1枚しか自分の手元にない場合はトリップスと呼び区別しています。
基本的にセットを作った場合は相手が気付きにくい等の利点が多く、ポーカーにおける大きな収益を生むハンドとなります。
ストレート (0.39%)
連続した5枚のカードで作る役になります。
5♣6♥7♠8♦9♦
ファイブからナインのストレートでナインハイストレートと呼ばれます。
ストレート同士の勝負においては連続する5枚の一番ランクの高いカード同士で勝負します。同じランクであれば引き分けとなりチョップ(ポットを半分に割る行為)となります。
あなたが2♠3♥をもっていて、相手がQ♣10♦を持っているとしましょう。
ボードにA♣4♥5♠K♦J♦とでた場合、どちらが勝ちとなるでしょうか?
あなたのストレートはA♣2♠3♥4♥5♠です。
相手のストレートは10♦J♦Q♣K♦A♣です。
この場合、同じエースハイストレートだから引き分けとしてはいけません。
あなたはファイブハイストレート(最弱のストレート)、相手はエースハイストレート(最強のストレート)ですので、相手の勝ちになります。
フラッシュ (0.20%)
同じスーツのカード5枚で作る役です。
K♠J♠8♠7♠2♠
これはキングハイフラッシュと呼ばれます。
フラッシュ同士の勝負は、キッカー勝負となります。
同じキングハイフラッシュを持っていたとしても、その次のランクのカードで勝負することになります。
フルハウス (0.14%)
スリーオブアカインドとワンペアがどちらも存在するハンドです。
J♠J♥J♦7♣7♠
これはJと7のフルハウスと呼ばれます。
フルハウス同士の勝負においては、まず3枚のカードのランクで勝負し、同じ場合はペアになっているカードのランクで勝負します。
あなたが10♠8♥をもっていて、相手が7♣7♦を持っているとします。
ボードに10♣10♥7♠2♦2♥とでた場合、どちらが勝ちとなるでしょうか?
あなたはTと2のフルハウス10♣10♥10♠2♦2♥に対して、相手は7とTのフルハウス7♣7♦7♠10♣10♥です。
ペアの部分のランクは負けていますが、3枚のカードのランクが優先され、あなたの勝ちとなります。
クワッズ (0.02%)
同じランクのカードが4枚そろっているハンドです。日本ではフォーカードと呼ばれる事が一般的です。
9♠9♥9♦9♣2♠
これはナインのクワッズと呼ばれます。
クワッズ同士の勝負は滅多にありませんが、ランクが高いカードを持っている方が勝ちとなります。
他のハンドと同様に、4枚のカードのランクが同じ場合は(4枚のカードがボードに落ちた場合)キッカーで勝負します。
ストレートフラッシュ (0.001%)
名前の通り、ストレートとフラッシュどちらも存在しているハンドです。
2♠3♠4♠5♠6♠
これは2から6のストレートフラッシュ、シックスハイストレートフラッシュです。
ストレートフラッシュ同士の勝負においては、ストレートと同じくハイカードで勝負します。
ロイヤルストレートフラッシュ (0.000154%)
この名前だけ聞いた事ある!という方は多いと思います。ポーカーにおいて負ける事のない最強のハンドです。
ストレートフラッシュと同じですが、その中でも特にAハイストレートフラッシュをロイヤルストレートフラッシュと呼んでいます。
ロイヤルストレートフラッシュが完成する確率は65万回に1回と非常に稀です。
かつ、強すぎて大抵の場合収益を上げれるハンドではありません。ボードにAKQの同一スーツが落ちるといった状況では相手も積極的にベットしてこなくなってしまう為です。
テキサスホールデムにおける役は上記の9つです。次に、テキサスホールデム基本的なルールを覚えましょう。
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